2009年2月1日に前職の制作会社を退職し、独立してから今日でちょうど1年経ちました。これを書いている今も日曜日に事務所で一人仕事をしている訳ですが、独立前に感じていた「本当にやっていけるだろうか」という幾ばくかの不安を思い返すに付け、休む間もなく仕事の依頼があるなんていう今の状況は何てハッピーなことなんだ、と思います。
そろそろ恐怖の確定申告の時期がやってくる。デザイン事務所が一年で一番忙しい時期に来るのでたちが悪い。去年は提出期限ぎりぎりまで、ひいひい言いながら帳簿を作っていたので、今年はお金を払ってでも税理士さんにお願いしようと思っていた。昔一緒にバンドをやっていた仲間が税理士の卵なので、久々に彼に連絡を取って確定申告書類や帳簿の作成を手伝ってもらうことに。本日、わざわざ僕の事務所まで来てもらって税金の相談をした。
年明け早々非常にありがたいことに、お仕事のご依頼をかなりいただいておりまして、「ひょっとして独立後マックスで忙しいのではないか?」という状況が続いております。アルバイトN君ともどもフル稼働で毎日働いております。そんな状況なので、中には断らざるを得ないお仕事もあったりして、こちらとしても残念だし、申し訳ない気持ちです。
アルバイトN君に最近自分のデザインワークもかなり手伝ってもらっているが、そこで痛感するのが、「デザインの難しさ」を教えることは簡単だけど「デザインの楽しさ」を教えることはすごく難しい、ということ。経験のあるデザイナ−が後進のデザイナ−を育てるということは、その会社の問題というよりも、むしろ親が子どもを育てる責任があるのと同じレベルの、社会的な責任であると思う。単なるオペレーターからアシスタントデザイナ−、そして一本立ちできるデザイナ−へと成長させることは、先輩デザイナ−の責務なのである。
明けましておめでとうございます。今年もSchemeStyle / yamagra をよろしくお願いいたします。昨年以上にビジュアルのクオリティの向上とともに、クライアント、ユーザーにとって価値のあるデザインを実現するべく、日々精進いたします。