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「楽しさを教える」ということ。

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アルバイトN君に最近自分のデザインワークもかなり手伝ってもらっているが、そこで痛感するのが、「デザインの難しさ」を教えることは簡単だけど「デザインの楽しさ」を教えることはすごく難しい、ということ。経験のあるデザイナ−が後進のデザイナ−を育てるということは、その会社の問題というよりも、むしろ親が子どもを育てる責任があるのと同じレベルの、社会的な責任であると思う。単なるオペレーターからアシスタントデザイナ−、そして一本立ちできるデザイナ−へと成長させることは、先輩デザイナ−の責務なのである。
楽しさは教わるものではないという意見もあると思うが、受託でクライアント仕事をやっている限り、毎回毎回違うお題に対してベストアンサーを出していくのがデザイン事務所のデザイナ−というもの。こんなものはある程度のスキルがないと、なかなか楽しくデザインなんかできるものではない。自分もかつては納得するデザインが中々出来なくて、デザインするのが嫌になってしまった時もあったし、若いデザイナーが悩むのもよくわかる。ただ、続けていってそれなりにスキルが身につけば、デザインは他のどんな仕事よりも楽しいと思うし、自分の人生を賭けるに値する仕事だと思うのである。

かつて一緒に働いていた後輩デザイナ−でも、すでにデザインをやめてしまった人も多い。当時自分がもっと楽しそうにデザインしていれば、彼らもひょっとしたら今でもデザインを続けていたのかもしれないと思うと、若干悔恨の念が募る。願わくばN君にとって、自分が楽しく仕事しているのが伝われば嬉しいのだが、どうなのだろうか。

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このページは、yamagraが2010年1月11日 14:13に書いたブログ記事です。

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