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サッカーとデザイン

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サッカーとデザイン

最近忙しさにかまけてブログの更新頻度が減ってきたせいもあり、このブログのアクセス数も徐々に減少しているので、挽回すべく頑張って何か書いてみる。
時は折しもサッカーW杯まっただ中。日本代表の試合がある日の前後はクライアントからの連絡も激減したりして、見事決勝トーナメント進出を果たした日本代表の奮闘ぶりに、日本中が興奮していたんだなあ、ということを実感。さしてサッカーファンでもない僕も眠い目を擦りながら見ていたのだが、サッカーのナショナルチームの監督なんて、得られる名声とその代わりに支払わなければならない代償を考えたら多分世界一割に合わない職業な気がするが、そんな中でも結果を出した岡田監督は改めてすごいなーと思ったりした次第。
今回数年ぶりにサッカーを真剣に観戦したのだが、観ていて思ったのが、サッカーの監督というのはつくづくデザイナ−の仕事に似ているなということ。サッカーの監督は対戦相手、選手やピッチのコンディションなど、「同じ環境」というのは二度と無い中で、最適な選手を選び、各選手に役割を与えて、配置し、実践するという作業を求められていると思うが、それって我々受託でデザインを請け負っているデザイナ−も同様で、様々なクライアントから毎回違うお題を出される中で、それに最適解を出すべく日夜ひいひい言いながら頑張っている訳です。デザインの構成要素を洗い出し、意味を与え、レイアウトし、時には逸脱させたりする作業ってまさにサッカーの監督ではないか。

訳知り顔の評論家たちが、4-2-3-1だの4-5-1だのやたら布陣にフォーカスして、「自分が提唱していたフォーメーションを採用したから結果を出した」的な記事を散見したりもするが、それは違うといいたい。それってデザインの一要素のレイアウトの表層だけすくっているに過ぎない。そのレイアウトを成立させるためにデザイナー(監督)がどれだけのデリケートな作業をしているのか。フォーメーションが同じでも、それを構成する選手が一人でも違えば、それは違うデザインなのだ。要素が少しでも違っていれば、最終的に同じレイアウトになろうがアプローチの仕方は全然変わるもので、きっと岡田監督は評論家が知り得ない次元での選手のコンディションや、この選手と選手の相性というのを考慮した上で、あのフォーメーションを実践しているはずだ。(多分)

我々デザイナーも、クライアントから無邪気なまでに「ここのレイアウトこう変えて」という修正指示を受けたりするが、一つの要素を少しいじるだけでも、全体のバランスを再考して一から考え直すくらいのデリケートな作業を日々深夜まで行っているはずだ。とはいえサッカーの監督同様、デザイナーもどんな努力をしようがアウトプットが全てなことは重々承知の上ですが。

昔何かの雑誌で中田英寿選手が知能テストをしたら、「空間把握能力」が人よりもずば抜けて高かった、という記事を読んだことがあるが、優れたスポーツ選手や監督というのは、みんな優れたデザイン能力というものを持っているのかもしれない。
しかし、奇しくも12年前はカズ、今回は中村俊輔選手の時代を終わらせる役目を担った岡田監督。彼はひょっとしたらサッカー日本代表の時代を転換する役割を負っているのかもしれない。だとするなら8年後、本田選手の時代を終わらせるべく、三回目の代表監督に就任するようなことがあるのだろうか...?岡ちゃん恐るべし。

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このページは、yamagraが2010年7月 7日 21:56に書いたブログ記事です。

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