しかし手続き関連があまりにもアナログ過ぎて、かなり閉口。登記に必要な一連の書類がすべてオンラインで作成できれば、相当な手間の軽減と公務員の削減につながるはずなのに、全然それができていない。唯一定款だけは電子定款で作成できたので余計な印紙税がかからなくて済んだが、それでも定款をコピーしたCD-Rを持参して提出しなければいけない。この辺の一連の手続きが簡略化できれば、登録免許税だって15万も絶対にかからないはずだ。印鑑証明を提出するのに、わざわざA4の紙に貼って提出しなければいけないなんていう手間が本当に無駄の極地。第一エコじゃない。わざわざ法人化して税金を一杯払おうとしている起業家のやる気をそいでどうするんだ。資本金を一回自分の口座から抜いて、また同じ口座に振り込み直して、通帳のそのページのコピーを提出する作業も無駄。無駄無駄。

なんでこんなにアナログなのかを考えると、日本が印鑑文化だからだろうか。欧米はサイン文化だ。欧米は契約社会だから「契約書にサインする」という行為が日常なので、誰でもすぐに署名できるように手続きを簡略化する目的でサインが主体になったのだろうか。日本だと「契約書にサインする」ことは特別なことだから、書類によって押すハンコまで違ったりする。今回法人化にあたり会社用印鑑をつくったが、会社実印（代表取締役印）・会社銀行印・角印の3つ作らなければいけなかった。 別に印鑑文化そのものを否定するつもりもないし、自分の会社の印鑑とかができると確かにちょっと嬉しいんだけど、手続き自体はもうすこし簡略化できないものか。デジタル文書もアナログ文書も、偽造されるリスクはどちらもあまり変わらないような気がする。それともこの面倒くさい一連の手続きを経ることによって、会社を経営していくという責任感と覚悟を改めて法人登記する人間に問うているのだろうか。覚悟はもうあるっつーに。

あまりの面倒臭さについ愚痴ってしまった。ほとんどモテギにやってもらったんですが。そんな訳で明後日法務局に登記しに行ってきます。