![取材で葉山マリーナへ...](/yamablo/images_entry/img100206-1.jpg)
とある著名なヨットデザイナーの取材と写真撮影のため、葉山マリーナに行くことになり、土曜日の午前中、はるばる逗子へとやってくる。眠い。そして寒い。前回土日に休暇を取ったのはいつだったか。こんな風にデザイナ−が取材とか写真撮影とか掛け持ちでやってしまっては、ライターさんとかカメラマンさんとかは大変だろうなと思いつつも、ライターやカメラマンをアサインできる予算のプロジェクトもそうそうないので、しょうがない。しかし寒い。冬の海をなめてはいけない。海無し県で生まれ育った僕は海を見るだけでテンションが上がってしまうが、この寒さはきつい。風が冷たい。寒い。
マリーナに停泊してある数々のヨットを見ると、上流階級の暮らしを垣間見るようで微妙に怖じ気づいてしまう。小市民には眩し過ぎる景色だ。しかし寒い。ヨットをマリーナに停泊しておくだけでも、駐車場のように毎月料金がかかる、ということを始めて知る。当たり前と言えば当たり前なのだが。しかし寒い。「石原裕次郎が出てきそうな雰囲気だ」と思ったが、実際に石原慎太郎や伸晃がたまに来るらしい。なるほど納得。しかし寒い。
写真撮影で生まれてはじめてレース用のヨットに乗せてもらう。思ったよりも小降りでシンプル。下から見上げると直線と曲線のコントラストが美しい。しかし寒い。もともと人類が高速で移動できる手段は船しかなかった訳で、だからこそ文明はかならず大きな河のほとりで生まれたのだ。船を美しくデザインすることは文明と文化の粋を凝らすことで、人類が数千年にわたって磨き上げてきた技術なのである。しかし寒い。
![葉山マリーナ](/yamablo/images_entry/img100206-2.jpg)
曲線と直線のコントラストが美しい。
![海辺のファーストキッチン](/yamablo/images_entry/img100206-3.jpg)
海辺のファーストキッチン。店員さんもみんな可愛い。
写真撮影後、マリーナのテラスで軽く打ち合わせをする。自分のデザイナ−人生の中で過去最高に小洒落た場所での打ち合わせだ。マリーナのテラスですよ、マリーナのテラス。しかし最強に寒い。凍えそうだ。指先がぷるぷるする。暖プリーズ。
打ち合わせも無事終了した後、
海辺のファーストキッチンで暖を取る。コーヒーを飲みつつ、この寒い中、元気に活動しているサーファー達を見ると、「充実した人生送ってます」的なオーラをびしびし感じる。何か鎌倉に移住したくなってきた。帰りがけ、「今年の目標は、何かマリンスポーツを始めること」に決定した。しかし寒い。
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