とある著名なヨットデザイナーの取材と写真撮影のため、葉山マリーナに行くことになり、土曜日の午前中、はるばる逗子へとやってくる。眠い。そして寒い。前回土日に休暇を取ったのはいつだったか。こんな風にデザイナ−が取材とか写真撮影とか掛け持ちでやってしまっては、ライターさんとかカメラマンさんとかは大変だろうなと思いつつも、ライターやカメラマンをアサインできる予算のプロジェクトもそうそうないので、しょうがない。しかし寒い。冬の海をなめてはいけない。海無し県で生まれ育った僕は海を見るだけでテンションが上がってしまうが、この寒さはきつい。風が冷たい。寒い。
JR逗子駅に到着。寒い。
写真撮影で生まれてはじめてレース用のヨットに乗せてもらう。思ったよりも小降りでシンプル。下から見上げると直線と曲線のコントラストが美しい。しかし寒い。もともと人類が高速で移動できる手段は船しかなかった訳で、だからこそ文明はかならず大きな河のほとりで生まれたのだ。船を美しくデザインすることは文明と文化の粋を凝らすことで、人類が数千年にわたって磨き上げてきた技術なのである。しかし寒い。
曲線と直線のコントラストが美しい。
海辺のファーストキッチン。店員さんもみんな可愛い。
打ち合わせも無事終了した後、海辺のファーストキッチンで暖を取る。コーヒーを飲みつつ、この寒い中、元気に活動しているサーファー達を見ると、「充実した人生送ってます」的なオーラをびしびし感じる。何か鎌倉に移住したくなってきた。帰りがけ、「今年の目標は、何かマリンスポーツを始めること」に決定した。しかし寒い。
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