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ぎっくり腰一歩手前になる。

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数日前から異様に腰が痛くなる。これまでも軽い腰痛はあったが、今回は過去最大級の痛みで、立ってるだけでもつらい。年の瀬に複数プロジェクトが年末進行で進んでいる中、腰痛でダウンしてしまってはクライアントに多大なる迷惑をかけてしまう。ここのところ腹筋ばっか鍛えていたのが良くなかったのだろうか。早めの治療が必要と思い立ち、カイロプラクティックの治療院を開業している友達に速攻電話して予約を取る。
カイロプラクティックは人生初体験なので、やはり友達にやってもらうのが安心である。ひとしきり体をチェックしてもらった後、衝撃的な一言。

「ぎっくり腰一歩手前ですね。」

自分の人生で「ぎっくり腰」なんていう言葉と真っ向から対面するときが来るなど、想像すらしていなかっただけにびびる。ぎっくり腰というのは、何か特定のアクシデントによってなるものではなくて、数年間の疲労や負担の蓄積で、コップの水がいっぱいになった状態のものが、何かの拍子に表出するに過ぎないらしい。原因はずばりデザイナーの職業病「座る姿勢の悪さからくる腰への負担」とのこと。

一日12時間以上座っていることも珍しくないのがデザイナーというお仕事。自然と楽な姿勢をとろうとするが、逆にその楽な姿勢が腰や首に負担をかけている。さらに治療が進み、またも一言。

「いろいろ歪んでますね。」

もちろん精神面の意味合いも含んだ、友達からのありがたいお言葉である。精神面ではなく純粋に「背骨」という観点からいうと、背骨の下から2番目の骨が「すげー飛び出してる」らしい。カイロプラクティックの施術によって引っ込めてもらいつつ、他の歪みも矯正してもらう。バキバキ体が鳴るたびに「ぁぐ...!」と嗚咽が出てしまう自分が情けない。自分の体から発せられる「バキバキ」という不健康な音を聞くと、これまでの自分の人生の穢れだとか過ちだとか愚かさとかが、悲鳴を上げて飛び出してきているような気がして、過去の自分に懺悔したい気分になる。

デザインの仕事を始めて今年でちょうど10年。その節目の年に、過去10年分の歪みを矯正してもらうという行為は非常に示唆に富んでいる。自分のデザインワークも、知らず知らずのうちにどこかに歪みがきているのかもしれない。「今日の施術で山下さんの体をかなり変えました。」との友達の言葉が心強い。歪みが矯正された11年目のデザイナー生活が快適になるかどうかは、いろんな意味で「正しい姿勢を保つ」という、自戒と自助努力次第なのである。

長くなったが、最後にカイロプラクティックの先生から「正しい座る姿勢」のアドバイス。

・椅子には深く腰をかけること。
・キーボードはなるべく体の近くに置くこと。
・リクライニングはなるべく使わない。

デザイナー諸氏。腰痛の治療はお早めに。

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このブログ記事について

このページは、yamagraが2009年12月19日 16:06に書いたブログ記事です。

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