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カンボジアからのデザイナー志願者。

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微力ながら「グローバルファミリーの会」という国際ボランティア団体の支援をさせていただいているのだが、そこの孤児院出身のカンボジア人の若者がデザイナーを志しているらしく、「何とかならないか、一度相談に乗ってあげてくれないか」との相談をされた。デザインを通じての社会貢献は僕の目標の一つでもあるので、とりあえず彼のポートフォリオや資料をカンボジアから送ってもらうことに。
数日後、事務所にカンボジアから彼の経歴書とポートフォリオが入ったCD-Rが届く。さっそくアルバイトのN君と拝見させていただくが、履歴書や卒業証書がクメール語で書かれていて全然読めない...。クメール語、すげー難しい。彼がデザインした作品も見てみるが、正直なんとも言えない。そもそも日本とカンボジアで、必要とされる、好まれるデザインは異なるのは当然なのである。

かろうじて分かる範囲で履歴書を見てみる。CHEA君という26歳のカンボジア人の若者。現地のコンピューター系の大学で、プログラム言語やウェブの知識を学んだらしい。おそらく相当優秀で、とても恵まれているとは言えない環境の中、必死で努力して大学まで卒業しているはずだ。その彼が何故デザイナーを志したのかはよく分からないが、海外の若者にデザインを教える機会というのは、そうそうあるものでは無いので、こちらとしても是非協力させていただきたい。言葉の問題やクライアントとの秘密保持契約上の問題など、越えなければいけない問題は多々あるが、海外の若者が将来のビジネスパートナーにならないとも限らないのだ。

今はカンボジア政府に勤めているらしいが、聞くところによると政府とは言え物価の安いカンボジアでは月収25ドル程度だそうだ。「デザイナーとしてのフェアトレード」というものを考えると、僕のデザインワークの一部でも彼に外注で仕事をお願いして、月1万円にでもなれば双方ともにハッピーなはずだ。

やはり問題は言葉の壁なのだ。飛行機に乗っていて、CAに「水ください」という意志も満足に伝達することができない僕の拙い英語力では、英語でのコミュニケーションも難しい。そうなると彼に日本語を勉強してもらうしかないのだが、僕の頭脳で英語やクメール語を覚えるよりも、彼の明晰な頭脳で日本語をマスターしてもらう速度の方が100倍速いはずだ。と自分を納得させる。

結局一度日本に来て、僕の家にしばらく泊まってもらって仕事や日本語を覚えてもらうのがベストなのだろうか。ともあれ何か進捗があったらこのブログにてご報告いたします。

コメント(2)

かえって、オンライン上で会話する方がラクチンだと思いますよ。
以前、ナイジェリアの人経由で、カナダのオンライン銀行のデザインの仕事をやったことあるけど、チャットで話しながら、やったら、結構簡単でしたよ。
なんといっても、翻訳ソフトを横に立ち上げながら、やると便利。
リアルタイムでお話だと調べるのに手間かかるし、良いと個人的には思います。
頑張ってください!

yujiさん、ありがとうございます。
さすが、海外にはお強いですな。

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このページは、yamagraが2009年11月27日 13:18に書いたブログ記事です。

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