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デザイン事務所を法人化するということ。

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数年以内というか、数ヶ月以内に株式会社として今のデザインオフィスを法人化したいと日々考えている訳ですが、独立当初から、この「法人か否か」という問題は常に頭をもたげています。独立して10ヶ月ほど経ちますが、その間にもこの手の相談はいろいろな会社の経営者の方に相談したりもして、「悩める経営者の卵」として色々可愛がってもらったり相談に乗ってのってもらったりしています。
先日も、お世話になっている某制作会社の社長と飲む機会があって、やはり同様の悩みを吐露したところ、印象に残ることを言われました。
「君も会社を辞めて独立したということは、『何者か』になりたくて独立したのだろう。だとしたら迷わず株式会社を設立するべきだ。個人事業主だろうが株式会社だろうが、税金対策に大差はない。経営者になるということは『税金を払う』ということを通じて社会に責務を果たすことであり、自分の心意気一つなのである」と。

深い。その社長も酩酊状態で言っていたことなので覚えていないかもしれないが、経営者の先輩、特にデザイン会社の経営者の先輩の発する言葉にはある種の説得力があります。自分も、「会社」という枠組みの中で評価され、会社からその対価を給料としてもらう、という以上の存在になりたくて独立した訳で、志を同じくする人間を従業員として雇って行きたいと考えている以上、法人化して株式会社としての責務を世の中に果たすべきなのだ。

デザイナーはそのある種特殊な職能上、その他の職種の人と区別されて考えられることが多い。遅刻しようが変な格好しようが電話応対できなかろうが許されたりするケースがある。ただそれが許されるのは会社員デザイナーまでだ。デザイナーとして会社を作るということは、それなりの対価を払い社会に「大人」として認めさせることであり、だからこそ大手企業とビジネス上対等な取引が出来るようになる訳なのだ。個人事業主では実務作業上、大手企業と付き合いがあっても、ビジネス上(金銭上)対等に取引することは難しい。それは個人事業主は社会的に「大人」として認めてもらっていないからだ。

という訳で僕は今、複数人のスタッフを抱えているデザイン事務所の経営者の方たちを心から尊敬するとともに、独立当初に考えていた『何者か』に一日も早くなりたいと切に願う訳です。デザイン業界、広告業界で活躍されている諸先輩方。あなたたちは偉い。僕もその一端にちょこっとでも加われるよう、今日も休日出勤いたします。

僕が法人化を逡巡する理由の一つが、社名が決まらないからなのである。去年の年賀状でもいいましたが、誰か『SchemeStyle』よりいい社名考えてもらったら、速攻、税務署に届け出行った上で謝礼3万円お支払いいたします。

コメント(4)

雇ってください

シンプルだが力強いメッセージだ。
社名考えてください。

どちらかで三万円下さい。

1.dessin style(※1)
2.mouippai(※2)

※1.
デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。日本では図案・意匠などと訳されて、単に表面を飾り立てることによって美しくみせる行為と解されるような社会的風潮もあったが、最近では語源の意味が広く理解・認識されつつある。

※2.
お代わりをオーダーする時の掛け声

2でお願いします。

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このブログ記事について

このページは、yamagraが2009年11月16日 01:08に書いたブログ記事です。

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