「いま、世界は混沌として多くの問題が起きていますが、デザイナーには世界をもっと良い方向に導く力があるはずです。単に良いデザインを目指すのではなく、世の中を動かさなければならない。」世界的なプロダクトデザイナー、ディーター・ラムスのありがた過ぎるお言葉。デザインは視覚的な美しさだけではなく、人や環境と調和し、人々に新しい生活を提案したり豊かな生活を提供したりするもので、ひいては人間の命だって救うことができるはずだ。
ディーター・ラムスはドイツのブラウン社で数々の素晴らしい製品を発表してきたプロダクトデザイナー。日本でブラウンといえばひげ剃りを連想するが、本家ドイツでは総合家電メーカーとして知られているらしい。
彼のデザイン哲学は「Less but better」、「より少なく、しかし、よりよいものを」。デザインは革新的で美しく、製品の理解を助けるものでなければならないが、同時に出しゃばりすぎてはならず、環境に調和し、できるだけシンプルであるべきなのだ。この手の発想は現在のプロダクトデザインを牽引するアップルの製品にも共通するものがある。というかアップルはラムスをパクっているのか...?
21世紀になっても参照され続ける1960年代のラムスのデザインは、「より少なく、しかしよりよいもの」であるがために本質的であり、現在でも全く色褪せない。40年50年経っても人間の分かりやすさ、使いやすさの本質は変わらない。僕はグラフィックデザイナーでプロダクトデザイナーではないが、この先どんな新しいメディアや情報端末が出てきたところで、我々がデザインすべき本質はきっと変わらないに違いない。
往々にしてクライアントは「過剰な」デザインを求めてくることが多い。そんな中で「シンプルであること」を提案し理解してもらうためには、自分のデザインの正しさをきちんと言葉で説明できなくてはならない。デザイナーに求められる知識の幅は広い。広すぎる。グラフィックデザイナーであっても自分の専門外のデザインの知識がないと、クライアントに自分のデザインの正しさを伝えることはできない。ビジネスやマーケティングの知識も必要だし、ひげ剃りのデザインをするならひげ剃りの知識も必要だ。
という訳で、忙しさにかまけて勉強を怠ってはならない、という自戒を込めて長々書いてしまいました。とはいえ大変だがやりがいがあるのがデザインのお仕事というもの。冒頭の言葉に戻りますが、何故なら「デザイナーには世界をもっと良い方向に導く力があるはず」なのだから。
彼のデザイン哲学は「Less but better」、「より少なく、しかし、よりよいものを」。デザインは革新的で美しく、製品の理解を助けるものでなければならないが、同時に出しゃばりすぎてはならず、環境に調和し、できるだけシンプルであるべきなのだ。この手の発想は現在のプロダクトデザインを牽引するアップルの製品にも共通するものがある。というかアップルはラムスをパクっているのか...?
ひげ剃りは進化し過ぎだと思う。
往々にしてクライアントは「過剰な」デザインを求めてくることが多い。そんな中で「シンプルであること」を提案し理解してもらうためには、自分のデザインの正しさをきちんと言葉で説明できなくてはならない。デザイナーに求められる知識の幅は広い。広すぎる。グラフィックデザイナーであっても自分の専門外のデザインの知識がないと、クライアントに自分のデザインの正しさを伝えることはできない。ビジネスやマーケティングの知識も必要だし、ひげ剃りのデザインをするならひげ剃りの知識も必要だ。
という訳で、忙しさにかまけて勉強を怠ってはならない、という自戒を込めて長々書いてしまいました。とはいえ大変だがやりがいがあるのがデザインのお仕事というもの。冒頭の言葉に戻りますが、何故なら「デザイナーには世界をもっと良い方向に導く力があるはず」なのだから。
コメントする