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再利用されるデザイン | 四季の純米吟醸ボトル

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四季の純米吟醸ボトル

日本酒のボトルデザインというのはある程度決まった形というのがあって、大概は日本酒の銘柄(漢字)が筆文字で大きく書かれたものがほとんどです。もちろん文字や銘柄の名前だけで、その商品の魅力を十分に伝えることができるものもあるかもしれないけど(「鬼殺し」とかね)、日本酒をあまり飲まない僕や一般的なライトユーザーが、その情報だけでその商品を手に取るかといわれるとちょっと難しい。
そんな中、三井食品と京都の老舗酒造「招徳酒造」が共同でつくった「四季の純米吟醸」のボトルデザインは、今までの日本酒の常識を破るようなものでとても興味深い。
「四季の純米吟醸」は四季それぞれに「春の舞」、「夏の戯れ」、「秋の水面」、「冬のさんぽ」という4種類のデザインが用意されていて、和をイメージさせるような上品なイラストが青いボトル全面に描かれている。銘柄や原材料などの情報は裏にちょこっと書かれているだけ。 「金魚が泳げるくらい薄いお酒」というのを「金魚酒」というらしいですが、そんなネガティブイメージにとらわれずこのデザインを採用し世界観を作り上げたという点も素晴らしい。

ターゲット層は女性だと思いますが、実際この商品もかなり売れているそうです。面白いのは、ボトルデザインが気に入ったから飲み終わった後も花瓶や水を入れたりして再利用する人が多いとのこと。デザインが愛されて商品としての役割が終わった後も再利用されるなんて、まさにデザイナー冥利に尽きる話ですよね。そこで考えてしまうのがウェブサイトでデザインが愛されて再利用されるっていうケースはあるのだろうか? キャプチャとって壁紙? あんまりイメージできませんが、デザイナーたるものそういうデザインをして行きたいと思う訳です。

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このブログ記事について

このページは、yamagraが2009年6月12日 16:15に書いたブログ記事です。

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