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偽善者のライター

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偽善者のライター

今回デザインと全く関係ない話なので、興味ない人は読み飛ばしてください。何の話というとボランティアの話なのですが、日本人のボランティアに対するネガティブイメージには、ちょっとびっくりする。僕の母親はカンボジアを中心とした国際ボランティアの活動をしていて、たまに日本でちょっとした活動があるときは僕も手伝ったりしますが、その手の話をしたときの相手のボランティアに対するマイナスイメージには驚かされる。
曰く、偽善的な感じがする、いい人と思われたいと考えているっぽくて何か嫌。 何なら、安易にお金をあげていいことをした気分でいるから駄目なんだ、 そんなことをしても本当にその国のためにならない、そんなの本当のボランティアとは言わない、 なんてことを言われたりもする。

確かにテレビのチャリティー番組の「作られた」感じというのは僕も好きではないし、いくらカンボジアに学校を作ろうが、実際学校に行けない子どもたちがいっぱいいたりするし、ボランティア活動している日本人が掘った井戸からヒ素が検出された、なんて言う話も聞いたりする。いい人と思われたいと考えているっぽくて何か嫌、という発想も根強くて、海外のスポーツ選手はチャリティーをおおっぴらにやるのに対して、日本のスポーツ選手はマスコミに知られないようにこっそりやったりする。

最近はフェアトレードという言葉も一般的になってきているし、僕もその考えは基本的に賛成だけど、でもそれとボランティアに参加する、しないというのはまた別の問題だと思う。
孤児院の子どもたちに働いて自立しろ、というのか。
薬が買えない病人に働いて薬代を稼げ、というのか。

そもそもボランティアの活動って、火種の無い中でろうそくに火を灯して、ろうそくの数を少しずつ増やして行くようなもので、だったら最初の火種が偽善者がライターでつけたものであってもいいではないか。

コメント(2)

百の批判的な言葉よりも一つの行動の方が価値があると思います。キニシナイ。

竹井さんコメントどうもです。
とりあえず皇居走りますか。

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このブログ記事について

このページは、yamagraが2009年5月15日 17:10に書いたブログ記事です。

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