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[column] メディアとしての大相撲

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メディアとしての大相撲
©yamagra

大相撲が好きで、年3回の東京場所はほぼ毎回観に行っています。最近は不況とはいえ大相撲の人気も復活傾向でチケットの確保も一苦労。ご贔屓の力士の取り組みにかける懸賞金も、人気の取り組みともなると数十本の懸賞幕が土俵をぐるりと取り囲むことも。そんな中、最近は昔は見かけなかった珍しい企業が懸賞幕を出していたりします。
今年の初場所14日目で懸賞幕を出していて目についたところで言えば、
  • ブログやるならアメーバブログ
  • ハローキティ相撲コラボ展開中
  • 羽田空港へ便利な京急の電車バス
  • モンゴルの塩「天外天塩」
などなど
アメブロは普天王がアメブロでブログを書いているので、普天王の取り組みには必ず懸賞金を出している。(このブログは場所中も更新されるので結構面白い。)京急バスはわざわざ両国まで飛行機で来ている人たちへのアピールか。「天外天塩」みたいなモンゴルの企業も最近よく出てる。モンゴルでの相撲の視聴率は100%に近いとかいう噂も。キティちゃんは誰とでもコラボするね。 僕が仲間内でやっているポッドキャストでも、今我々で懸賞幕出したらポッドキャスト界初じゃね?なんて話をしています。

で、肝心の費用対効果だが、懸賞金を出すには大相撲協会によると1回につき6万円を、1場所中最低5回ださなければならない、と定められているので、1回懸賞幕を出すのに最低30万円かかることになる。30万円で懸賞幕出せるんなら安いんじゃないの?NHKで全国放送されるし、館内でも1スポンサーごとに紹介されるし、と思いがちだが、TVでの露出を期待していると落とし穴が。NHKでは当然特定の企業の宣伝は御法度なので、懸賞幕が出るときは引きの絵になったり、力士に寄ったりで懸賞幕はほとんどTVには映らない。

となると館内での宣伝効果しか期待できなくなるが、こちらはむしろ効果絶大。大相撲を観に行くと、その日の取り組みとその日かけられている懸賞金の一覧が掲載されている紙を入り口でもらうのですが、大相撲は実際の取り組みの時間よりも、取り組みを待っている時間の方がはるかに長いので、みんな手持ち無沙汰でこの紙の隅から隅まで熟読したりする。1万人近い人が必ず目にすることになる。これは悪くない。しかも平日に観戦しているユーザに限定すればターゲットもしぼりやすい。まあ、ポッドキャストの宣伝を国技館でして、帰ってiPodにポッドキャストをダウンロードする大相撲ファンがいるかどうかはわかりませんが。

化粧回し
©kimama_labo

もう一つの可能性としては各力士の化粧まわしか。幕内土俵入りは館内の注目度は俄然高まるし、力士が直接身に付けるものだからNHKも放送せざるを得まい。琴欧洲がブルガリアヨーグルトの化粧回しを付けているのが有名だけど、現状は協賛企業か出身校のまわしが多い。サッカーのユニフォームやF1の車体に企業のロゴを貼る感覚で、番付に応じて化粧回し掲載額を決めて企業に売ればいいのに。横綱ともなれば太刀持ち露払いと合わせて3枚分の化粧回しで、TVでの露出も絶大だぞ。商業デザインの観点から化粧回しのデザインをする、という仕事はデザイナーとしても面白そうだ。...っていかんいかん。相撲の話となるとつい長文に...。

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このブログ記事について

このページは、yamagraが2009年4月10日 16:10に書いたブログ記事です。

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