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3Dデスクトップアプリ『BumpTop』は革新的なUIなのか?

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BumpTop

3Dデスクトップアプリ『BumpTop』が公式リリースされた。『BumpTop』は書類であふれたオフィス机を整理するように、まとめたり、重ねたり、必要なファイルだけ目立つように大きく表示したりと、自由自在にデスクトップを整理することができるのがウリ。次世代OSにはインターフェースに3Dの要素が必須になるというのは分かる。しかしデモ映像を見ていてもイマイチ便利な気がしてこない。windows版しかないので、とりあえずwindowsに無料版をインストールして使ってみた。
使ってみた感想。便利さをまったく感じなかった。もちろん新しいインターフェースに慣れていないというのもあるが、それを差し引いても今時のクールなFlashサイトの方がよっぽど洗練されてる気がした。発想としては、今までの2DのOSのインターフェースにZ軸の要素を加えただけなので、ユーザーがZ軸を常に意識していないといけない分、逆に操作が煩雑になる。本当に次世代OSは3Dに移行していくのか?3D空間の中からファイルを拾いだしたりするよりも、テキストボックスに検索ワードを入れて検索する方がよっぽど便利ではないのか。

そもそもいくらビジュアルが3Dになったとしても、結局マウスでポインタを動かして操作している以上、革新的な使いやすさは生まれない気がする。僕らはトムクルーズがマイノリティ・レポートの中で軽快に操作していた、あんなインターフェースを待ち望んでいるのだ。

BumpTop

トムクルーズの状況的にはそれどころではないが、操作は楽しそうだ。この時のOSがMac OS 9.1だったらトムは逃げ切れなかったに違いない。ビジュアルが直感的になるなら、操作も直感的にいきたいもの。と思ったらこんなのがあった。

これですよ。これ。こんなの。ニューヨーク大学クーラント数理科学研究所ジェフ・ハン研究員(30!)。しかも2006年なんすか、この動画。こんなOSが実用化されたらillustrator とかPhotoShopとかどうなるんでしょうか?
こんなこと言っておきながらも『BumpTop』の新しいインターフェースを開発する、という心意気はすばらしい。こういうチャレンジがあるから時代が一歩進むんですよね。

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このブログ記事について

このページは、yamagraが2009年4月13日 23:39に書いたブログ記事です。

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