デザイナーという職業はまだまだ社会的地位を得ていないみたいな話はこのブログでも何度かしています。そもそもデザイナーは、医者や弁護士や公認会計士や税理士さんたちに負けないくらいの専門的なスキルや知識を駆使して日夜深夜まで仕事をする訳ですが、残念ながら一部のデザイナーを除いては、それらの職業の人たちが得ている社会的地位や収入を得るところまでは行っていません。
もちろんデザイナーになるのに厳しい国家試験が課せられているわけでもないし、そういった意味で同じ土俵で語るべきことでは無いかもしれませんが、それにしても部屋の更新で不動産屋に行って、職業欄に「自営業 デザイナー」と書いたときの不動産屋さんの怪訝な目つきを見るにつけ、デザイナーの社会的地位の向上を強く望むわけです。
なぜこのようなことになっているのか。一つは先にも書いたみたいにデザイナーになるのに資格なんかいらないから、というのがあるでしょう。デザイナーは「俺、デザイナー」と言った瞬間からデザイナーなわけで、そういった意味では人類みなデザイナー。芸能人が「このTシャツ私がデザインしました!」と言えばデザイナーだし、麻生総理が「わし、デザイナー」と言って内閣府のウェブサイトを自作すれば総理大臣兼デザイナーです。
ただ、国家資格さえ取得すればある程度の仕事や収入が保証される「士」稼業の方たちと違い、デザイナーは現場のスキルが全てです。知識があってもアウトプットできないデザイナーに仕事はありません。誰でもなれますが、仕事としてやり続けて行くのは相当大変です。現場で5年以上のキャリアを積んだデザイナーには国家資格とはいわないまでも、何か証明書的なものを与えなさい。国。
もう一つはもっと大きい問題で、多くの人が「デザインなんてなくても生きて行ける」と考えているからではないかと思います。デザインのアート性みたいな側面のみ捉えられて、「デザイン = デコレーション」と考えている人が多い気がします。仕事でたまにお客さんから「ここ、もうちょっとデザインして」みたいなことを言われるときがありますが、そういう場合は大概もうちょっとデコレーションしてくれ、派手にしてくれ、という意味で言っているケースが多いです。お客さんに対してデザインという言葉の再定義をするつもりはないので、そういう場合は「はぁい」というしかないのですが、「デザインってそういうことだけじゃないんだよ」と心の中で思ったりします。
そもそも僕はデザイン無しでは人間は生きて行けないと思いますし、快適な生活を送ることもできないと思います。もしデザイナーがこの世からいなくなったら。だれがインターフェースを考えるのか。だれがサイン計画を設計するのか。何か新しい価値観が出てきたとき誰がそれをユーザに伝えるのか。そもそも石器をデザインするところから人間の文明は始まったのではなかったか。そう考えると、何かをデザインするっていう行為は、最も人間らしい行為なような気がしませんか?
ちょっと今回長くなった上にまとまりがなくなってしまってすいません。言いたかったことは、人間が快適に生活するためには、医療や法律と同じレベルでデザインが必要で、それぞれの分野でのプロフェッショナルという意味では医者も弁護士もデザイナーも同じではないの? ということです。この手の話はいつも考えているので、また考えを整理して改めて。
不動産屋さんの怪訝な目つき。怖かったぜ。
ただ、国家資格さえ取得すればある程度の仕事や収入が保証される「士」稼業の方たちと違い、デザイナーは現場のスキルが全てです。知識があってもアウトプットできないデザイナーに仕事はありません。誰でもなれますが、仕事としてやり続けて行くのは相当大変です。現場で5年以上のキャリアを積んだデザイナーには国家資格とはいわないまでも、何か証明書的なものを与えなさい。国。
もう一つはもっと大きい問題で、多くの人が「デザインなんてなくても生きて行ける」と考えているからではないかと思います。デザインのアート性みたいな側面のみ捉えられて、「デザイン = デコレーション」と考えている人が多い気がします。仕事でたまにお客さんから「ここ、もうちょっとデザインして」みたいなことを言われるときがありますが、そういう場合は大概もうちょっとデコレーションしてくれ、派手にしてくれ、という意味で言っているケースが多いです。お客さんに対してデザインという言葉の再定義をするつもりはないので、そういう場合は「はぁい」というしかないのですが、「デザインってそういうことだけじゃないんだよ」と心の中で思ったりします。
不動産屋さん、ごめんなさい。もうそんな眼で見ないでください。
ちょっと今回長くなった上にまとまりがなくなってしまってすいません。言いたかったことは、人間が快適に生活するためには、医療や法律と同じレベルでデザインが必要で、それぞれの分野でのプロフェッショナルという意味では医者も弁護士もデザイナーも同じではないの? ということです。この手の話はいつも考えているので、また考えを整理して改めて。
デザインナーさんは確かに大変だよね。
印刷会社にいたときも思ったが
webや印刷物はデザインだけで商品そのものにはなりにくいからね。
印刷会社も俺がいたパッケージ部門は
パッケージだけでは商品にならないから大変でした。
カメラマンさんも「カメラマンと写真家の狭間」で悩むそうな。
ホントは自分の撮りたいものを撮って生きる写真家になりたいけど、
誰かに要求されたものを撮るカメラマンでないと生きていけない、ってね。
カメラマンさんは賞を受賞すると
だんだん世の中に認められて写真家に
クラスチェンジ?できるとか。
デザイナーもそんな感じかな。