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この状況で普通に仕事をする日本人は異常なのか?

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結局今年もGWはほぼ仕事で埋まってしまった。世の中自粛ムードでクライアントもほとんどがGW中は仕事をせずに10連休という会社が多いので、何となく今年は休めそうだなと思っていたが、ありがたいことに例年以上に仕事の打診が多かったので、結局これを書いている今日(5/5)も事務所に出てきて粛々と仕事をしている。100年に一度の大不況の中、1,000年に一度の大地震が起きて、史上最悪最低と言われる総理大臣が2代続いているという、究極に最悪の今の日本の状況を考えるに付け、GWだろうが土日だろうがとにかく稼げるうちに稼いでおけ、という意識が働いていない訳でもない。
ニュースサイトとかを見ていると、海外の人たちにとって原発の影響も出ているこの状況で普通に仕事をしている日本人はさぞかし奇異に映っているという。

・【福島原発】フランス 「日本人はこの状況でも逃げずに仕事をし、TVではお笑い番組を放送している。明らかに異常」
・脱出した外国人は裏切り者なのか

「働くこと」に対する職業意識の違いなので一概にどちらが正しいということは言えないが、たとえどんな状況であっても、仕事をするということを受け入れる日本人の職業意識がこの国を支えて来たということは間違いないと思う。
ちょっと前に元総理大臣の麻生太郎が面白いことを言っていて、「働くこと」を美徳とする日本人の考え方は、日本人の宗教観から来ているという。キリスト教の発想だと、禁断の木の実を食べたアダムとイブが、神様からその罰として「労働すること」を課せられた。つまり労働は罰なのだ。一方日本の神道では、神様である天照大神自身が機織りの労働をしている。つまり労働はむしろ美徳と捉えられている、と。

多少乱暴な意見でもあるが、今の状況の日本人が外国人に奇異に映るのは、こういう労働を美徳と考える日本人の職業意識が理解できないからという側面もあると思う。アジアの中で日本だけが近代化革命に成功して、短期間で欧米に並ぶ列強になったのも、明治維新以前の江戸時代よりはるか前から日本人のDNAに刻み込まれてきた、日本人の高い労働意識や教育水準、遵法意識があったからだ、という研究もあるらしい。

労働を美徳と考える高い職業意識があれば、日本は必ず復興できる。GW後半も、つべこべ言わずに仕事するのみなのである。

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このページは、yamagraが2011年5月 5日 17:22に書いたブログ記事です。

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